世界に見捨てられた人間7 (ページ10)

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憶測ページ10

その頃、冥冥と憂憂は、偽夏油と対峙していた。

冥冥「いやはや…君か。」

夏油「冥さん、お久しぶりです。」

冥冥「刺客を放っておいて…よく言うよ。夏油君。」

と冥冥は言いながら、自身の脳内を思考を巡らせていた。
冥冥「(何故生きてる？去年五条君がしくじったか？そもそも五条君と夏油君がグルでこの騒ぎを…それは無いな。)私は五条悟より、君を買っていたんだよニヒルな笑顔もチャーミングだった。」
かつての夏油に思いを馳せる。

冥冥「(五条君は1人で、この国の人間全員殺せる。それに…ヤツと合わせればそれこそこの世界が滅びる程の脅威を放つだろう…。であれば、誰かと組む意味も、小細工を翻弄する必要もない)
そんな君を、殺されなければいけないなんて…残念至極だ。」

冥冥はある1つの結論を導き出した。

冥冥「本当に…残念だよ。(恐らく夏油君は…偽物だ)」

夏油「冥さん私も残念です。…かつての先輩を。手にかけるのは。」
夏油は呪霊を出していく。

夏油「特級特定疾病呪霊(しっぺいじゅれい)
「疱瘡神(ほうそうがみ)」
去年、手持ちの呪霊は使い果たしてしまいましたが…質は衰えていませんよ。」

冥冥「(呪霊操術！！読みがハズれたかな？)」

夏油「念のため、B5Fの人間は残しておきたいんです。
…線路で待ってますね、ソイツを祓えたら私が相手をします。」

冥冥・憂憂「！！」
呆気に取られている隙に、冥冥は呪霊の術式に引っ掛かってしまった。
冥冥は棺桶らしき物の中に入ってしまう。

冥冥「(領域展開！？これは少々厄介――)

憂憂「姉様！！」
憂憂が叫ぶ。

冥冥「(閉じ込められた…)棺桶ってとこかな？」

呪霊「”墓”…3、2。」
呪霊がカウントを始めるが、途中で、冥冥が戦斧で棺桶を割って、中から出てきた。

冥冥「幾年振りかな？私の命に、指が掛かるのは。」

憂憂「姉っ様…！！！」

棺桶の瓦礫を避けながらカッコよく登場する姉の姿にキュンとする憂憂。