世界に見捨てられた人間7 (ページ3)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:8,079 hit

曲がりくねった者ページ3

重面「おっ顎入った？立てない？」
倒れて壁にへたり込む釘崎に、立て続けに重面は問う。

重面「ねぇ立てない？ねぇってば？…君さ、前に会った時より凄く強くなったでしょ？
俺、最初気づかなかったもん。でもさぁ、ただ強いだけで勝てる世界じゃないんだよ？
特に俺の術式が絡むとね。つっても俺の術式のこと、よく分かってないんだけど。
あ、おかえり！」
先程放った手形の呪具が元に戻ってきた。

重面「さてどっちから殺そうかなー？」

釘崎「(回れ口！！少しでも時間を…！！)テメェらは何がしてぇんだよ…？」

重面「あーなんか、五条悟封印したいんだって。」

釘崎「！！……テメェに聞いてんだよ！！」
釘崎は振り絞って言う。

重面「あっ、俺？」

釘崎「サッカー大好きで大得意の人がさぁ、サッカーのない世界に生まれたらどうするかなぁ？
…ダメだ、上手く言えないなぁ…っていうか理由ってそんなに大事？」

重面「いーじゃん、いーじゃん！楽しいじゃん！！俺が楽しければそれでいいじゃん！！
君もそう思わない？」
重面は新田に問いかける。

新田「あ”っ！！！」

釘崎「やめろ！！」

重面「やめさせてよぉ～俺にこれ以上罪をキャっ…噛んじゃった。」

釘崎「ぐぐぐ…」
釘崎は何とか立ち上がろうとする。

重面「ん”っん”っ…タンが絡んで…フラッフラじゃん。」

その時、カシャァとガラスが割れる。その場に現れたのはーーーー。

重面「いいんだっけ？黒じゃないスーツも殺して。…あ、女の子？来てくれたんだー！」

釘崎「…？！」

A『五月蝿い、黙っとけ。中途半端な呪詛師は邪魔だ。』