プロローグ ページ1
丘の上に建つお店。
その少し離れた一ヶ所に佇む1枚のドア
私の構えている喫茶店。内装はアンティークと座敷もあるんですよ。
お菓子も料理もお酒も揃っています。
窓の外には海が見えてとても綺麗なんです。
ここには動物を除いて私以外に人は居ません。
何時からここにいるのか、もう覚えていないですけど・・・
さて、今日は誰かがドアを開けそうな予感がしますね。
チリンチリン
今回はボロボロの少年が訪れました。私の姿を認識すると少年はグラッと倒れそうになり、私は駆け寄って抱き止めました。
?「ぁ……ぁぁ…」
何かを言っているようでしたが、今はとにかく手当てが必要ですね。
少年をソファーの上へ寝かせると少年の手当てを始めたのですが、
貴女「酷いですね」
少年の傷は主に打撲が多くて青アザが出来ていました。
薬を塗り包帯を巻いていると、少年は私の腕を掴みました。
不安なのだろうと思って少年の頭を優しく撫でます。
?「…ここ、は?」
貴女「大丈夫ですよ、ここは私のお店です。傷が癒えるまで休んでください」
少年は朧気な目で私を捉えると小さく口を動かしました。
?「ボクは、いらない子、なのか・・?」
っ!?
まだこんなに幼いのに、そんなことを考えるとは・・・
この少年の環境がそうさせたのでしょう
私は薄く笑い震えている手を両手で包みました。
貴女「いいえ、貴方は要らない子などではありません。疲れたでしょう?ようこそ、喫茶店〖Requiem〗へ」
少年は薄く笑って安心したように眠り始めました。
貴女「先ずは栄養をとらねばなりませんね」
眠った少年に毛布をかけてキッチンへ向かいます。
これが、かの有名な小説家夏目漱石との出会いでした。
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マッキー(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2018年12月8日 22時) (レス) id: 0346650c4f (このIDを非表示/違反報告)
ウィル - 初コメ失礼します!この小説のおかげで黒の時代の良さを知ることが出来ました これからも更新 楽しみにしています!頑張ってください! (2018年7月31日 1時) (レス) id: dbdccbb925 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - これからの投稿を楽しみにしています (2018年7月6日 21時) (レス) id: d89e7bb0b2 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - こういう逆ハーもの大好きです!更新頑張ってください! (2018年7月5日 14時) (レス) id: 39ef03ba98 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - こういったお話大好きなのですが最近めっきり見かけなくなってて。とても癒されました。サラサラさんのご負担にならないようでしたら是非続きを読みたいです。応援しております。 (2018年5月16日 6時) (レス) id: b90d2a0275 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サラサラ | 作成日時:2018年2月23日 1時