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兄さんが勉強しているからテレビ消せ、家に友人を呼ぶなとか。
後者はそもそもいなかったからいいけどいろんなことに制限かけられた。
全部兄さんのため。仕方ない。
母さんと父さんの自慢の息子だから、兄さんは特別なんだ。
だから、別に良かったけど一時期そのせいで遊べるものがなくなった。
あ、でもそのおかげで本に興味を持ったな。
今度は何を読もうかなと考えながら玄関のドアを開けた。
そこに、兄さんが腰かけていた。
出掛けるらしい。
こちらをジロッと見上げながら、靴の紐をキュッと結ぶ。
何も言わない。
兄さんは、無口。そういうお年頃。
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作者名：本オタ | 作成日時：2018年11月15日 0時
