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車から、
買い出ししたものを運び出し終えた。
『住む場所、案内頼まれてたんだった。こっち。』
須貝さんが案内してくれた場所。
『俺も、ここ住んでて。
ずっとひとりだったんだけど、
ルームシェアみたいで楽しそうですね。』
お互いの部屋は別であるものの。
キッチン、お風呂、トイレ、洗面台が共同。
………早速の、試練。
だから【男性のみ】だったのかと。
いまさらながら納得する。
『きょうは、お客様はいないので。
あとで、一緒に飯食べましょう。
俺が、腕をふるいますよ。』
須貝さんの優しさが心にしみた。
ますます、この環境で働きたい自分がいる。
……男、になりきるしかないのだ。
『ありがとうございます。
荷解きだけして、
お手伝いさせてください。』
パタンと自室のドアを閉めて。
わたしは、自分に気合を入れた。
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作者名：345 | 作成日時：2022年10月29日 19時
