今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:9,972 hit
小｜中｜大
2 ページ3
面接はオンラインだったので、
管理人事務所に行くのは
今日がはじめて。
新幹線から降りてすぐに、
男物の衣類と、
さらしを購入した。
弱気になるな、自分。
男性じゃなきゃだめって何よ。
逆に、燃えてきた。
さらしを胸にぐっと巻いて。
男物の服に袖を通す。
きょうのあたたかな日差しが。
わたしを応援してくれているように思えた。
---
契約は滞りなく終わった。
今のご時世、名前や顔で性別を判断されないので、
ありがたい。
身分証の提示も不要だった。
(履歴書見ていて男だと思っていたんだから、
今更そんな心配いらないんだけど)
そのあと車で案内された別荘は。
……本当に、素敵で。
わたしは、
新しい生活を、
すこし想定外の形ではあったが。
手に入れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 67人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：345 | 作成日時：2022年10月29日 19時
