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4（side:sgi） ページ4
お疲れ様でした。
と言い、ふたりに踵を返す。
なんでだよ。
なんで、モヤっとしてんだよ。俺。
キャプテンと付き合ってるって言われてなかったことが？
キャプテンが、おそらく口が堅そうな俺だけにしか
Aが来ることを言ってなかったから？
これからAと仲良くなれそうな、予感がしたから？
…Aの隣に立つ自分を、
想像してしまったから？
---
最終学年。
俺はAと同じクラスになった。
Aとは挨拶をする程度で、
仲が良くも、悪くもなっていなかった。
何かと受験でピリピリしている中。
一部の推薦組連中は呑気に噂話をしている。
Aの名前が聞こえて、
俺は話に意識を傾けた。
どうやら、キャプテンとは別れたらしい。
『遠距離ってきついよな』
俺はAがいる前で、
こんな話してないよな、
と勝手に冷や汗が出たが、
教室にAの姿はなかった。
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作者名：345 | 作成日時：2022年9月21日 0時
