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どうして、
こうなった？
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確かに、隣にAがいた。
飲み物を取りに行く、と言ったあと。
戻ってこない。
Aが座っていた場所は、
他部署の女の子が座っている。
『みんなで対決ー！』
『須貝くん、つぎ何飲む〜？』
………君たちは、楽しそうだね。
俺は辺りを見回して、
離れた場所でAを見つけた。
隣には、当然、男。
まじで、ほんと。
虫除けスプレーが欲しい。
『A、飲み物は？
心配したよ。』
『あ、ごめんね。
飲み物はもらえたよ。
座るところ、なくなっちゃったから。』
そりゃ、そうだ。
俺が、悪い。
『ごめん。
おいで？』
Aは、ふるふると首を振り。
『須貝くん、
行ってきて。
わたしは、ここにいる。』
いや。
この男といたいって意味じゃないことくらい、
わかっている。
なのに、俺は。
『俺より、そいつと話してる方が、楽しい？』
Aの表情がみるみる曇る。
『……………わたし、帰るね。』
Aが、行ってしまう。
俺は、追いかけなきゃ、いけないのに。
好きだと、伝えたいのに。
『須貝さん！
なにやってるんですか』
『…わかってる。』
Aを傷つけたのは、事実。
何やってんのよ、俺。
小さくなるAを、
見失わないように、
追いかけた。
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作者名：345 | 作成日時：2022年9月21日 0時
