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(side:sgi)
俺は、走っていた。
あの、ケーキ屋なら、まだ間に合う。
今日じゃないと、だめなんだ。
Aに会いたい。
会って、言うことがある。
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あいつの言っていた通り、
冷蔵庫をあけると、
白い箱が占領していた。
まさか、
Aが、誕生日を覚えていてくれたなんて。
1日違いだったことも、
思い出した。
きょう、だ。
Aの誕生日。
冷蔵庫に、
2つめの白い箱を入れると、
呼び鈴が鳴った。
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俺は、
とうてい大人とは言えないような行動に出てしまった。
公衆の面前で。
いや、マンションの中なので、
公衆の面前とは言わないのか?
Aに言いたいことが、たくさんある。
どうして、
とか、
自分の体は大事にしなさい、
とか。
だけど、
ひとつに絞ることにした。
『誕生日おめでとう』
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to:Aちゃん
勝手に須貝に番号教えちゃってごめんね。
ケーキ、須貝と仲良く食べるんだよ。
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フォークボールは打ち返せない【qk】
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みゆ - あーもー、策士なふくらさん、めちゃくちゃタイプですっ!!! (6月2日 23時) (レス) @page33 id: 379497ea92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:345 | 作成日時:2022年9月17日 22時