同居人たち。

０７. ページ7

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「ただいまー」


涼真「お、おかえり」


「おおおおおおおお女……！！！」


「ちょっ、俺の背中に隠れんなよー」


涼真「お前ら二人で帰ってきたの？」


「そこでたまたま会ったからさ。

今日のご飯なに？オムライス？うまそう」


亮「俺が作ったんだからそんなの当たり前じゃん」




口をもぐもぐさせながら
目の前に広げられるコント (？)に目をやる

この黒髪のひとどこかで……




『刑事ゆがみの童 貞くん！！』


隆之介「その覚え方やめてもらっていいかな？

てかさっきから気になってたけど誰かの彼女？」


「そそそそそうだよ、その女だれっ！？！！」


『あ、えと、AAです、』


隆之介「そういうことじゃなくてさー。

なんでこの家にいるの？誰の連れ？亮の新しい彼女？」


亮「そんなんじゃないけど」


涼真「今日からここに住むAちゃんだよ」


「「は？？」」



今をときめく俳優・神木さんと、
さっきからきょどってるおしゃれさんの声が重なった






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『……ということなのです』


隆「はーん。なるほどね」


「むむむむむ無理……！」



ここにきた経緯とか全て話終えると、
妙に納得の早い神木さんと、
開いた口が塞がらない状態の隣のおしゃれさん。



隆「ま、そういうことなら仕方ないよね。

俺も鬼じゃないし、なんだか楽しそうだし。よろしく」


『よ、よろしくお願いします……』



差し出された手を握ったとき、



隆「……あ、でも文春に撮られないように気をつけてね。芸能人に報道はご法度だから」


『肝に銘じます』




今をときめく俳優さんにたしかに私みたいなちんちくりんな一般人との誤報道で、これからが大切な俳優人生を無下にするわけにはいかない。


これからお世話になるんだ、

ちゃんと肝に銘じておかなければ。








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