同居人たち。

３０. ページ30

.




「Aさーんっ、おはようございます！」


『あ、おはよう。ミカコちゃん』



はい、久々の登場。佐田ミカコちゃん。

覚えてる方も少ないかもなのでここで解説。

彼女は私の可愛い後輩で、巨乳である。

今日も胸を強調する服を着ている。似合ってるから許す。




「せんぱーい。お願いがあるんですけど…、」


『何？…ちょっと嫌な予感』


「今日の合コン、来てくれませんかっ？」


『やだ。やだやだ。面倒くさいもん』


「ええーっ。いいじゃないですかあ。

先輩、彼氏いませんでしたよね？？」


『そういうミカコちゃんは彼氏いるのに

合コンとかしちゃダメでしょ』


「イケメンは目の保養だからいいんですぅ！」




はい、ひとつ追加。

彼女は彼氏がいるのにも関わらず、よく合コンを開いては、お持ち帰りをされるらしい。

一期一会の出会いを大切にしているだとか。

絶対彼氏に知られたら殺されちゃうよ。

私がミカコちゃんの彼氏だったらメンタル死ぬもん。





と、まあそれは本人には言わないが。




「ねっ！先輩行きましょうよっ」


『んー……』


窪田「おい、A。

ごめん、ちょっとA借りていい？

部長に呼ばれててさ」


「むー…まあ、窪田先輩ならいいですよっ」



語尾にハートが見えた。

しっかり上目遣いに胸を寄せて谷間を作る。

これは女の私でも惚れちゃうわあ。





『ごめん、窪田。助かった』


「全く。あの子には注意しろよ？」


『えっ、なんで』


「合コンとかよく行ってるじゃん」


『うん。まあそれは本人の自由だしね』


「……お前にはあんまり合コンとか行ってほしくないし…あ！ほら変な輩に絡まれても困るじゃん」


『んー。まあ、そうかもねえ。

てか、部長の呼び出しのやつって？』


「嘘だよ、嘘。あ、でもお前ちゃんと仕事しろよ？

朝からぼーっとしてはにやけてるけど、何かあった？」


『えっ、私にやけてた？ごめん、抑える』


「…ま、終わったら飲みにでも行こうぜ」


『さんせーい。仕事頑張ってくるわ』





本当にいい同期持ったなあ。

ハッピーアワーのビールのために

引き締めて頑張るぞ。



美味しいビールの為に…！！





.

３１.→←２９.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す