同居人たち。 (ページ26)

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２６. ページ26

(新田side)

メンズファッション雑誌をぱらぱら捲りながら、

気になる服があったのか印をつける将暉

「お、その服可愛いね」

「これ可愛ええよな～、今の季節ぽいし」

「今日のAの服も可愛かったね」

「買った服？それとも私服？」

「どっちも。いつもスーツか部屋着だからさ。

ちょっと新鮮ですごく可愛かったね」

「お前、あんまり可愛い可愛い言うのやめろよな。

あいつ、そういうの耐久性なさそうだし。

今日もテンパってたやんか」

「可愛いものは可愛いって素直に言いたいし、

それに俺、誰にでも言ってるわけじゃないよ」

「…あっそ、まあ俺には関係ないねんな」

「は～～、今日買った服絶対Aに似合うよね。

早く目の前で着てほしいなあ。

将暉が女の子に服を選ぶなんて、前の彼女さん以来じゃない？」

「…俺、アイツと付き合ってる時、アイツの服なんか選んだことねえよ」

「将暉さ、」

「んー？」

「女の子克服したんじゃない？」

「は？別にしてへんけど」

「そうかな？今日すっごく楽しそうだったよ？」

「別に普通やろ」

「将暉が女の子といて"普通"になることは、普通ではないじゃん？」

「…まあ、それは一理あるけど」

「それともさ、」

一 Aのことだけ受け入れてるんじゃない？

.

「そっ、そんなことあるわけないやろ」

「一応言っておくけど」

「な、なんや」

「俺、好きなんだよね」

「はっ？」

「Aのこと。生半可な気持ちじゃないし、

亮にも将暉にも誰にも譲る気なんてないから」

「っ…！」

急に突き刺さるような目線を向けてくるまっけんに

少しだけ怖気付いたというかなんというか。

息がつまるような気持ちだった

初めてまっけんのこと怖いと思った

.

途中から菅田くんsideにチェンジです。