同居人たち。

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「A、今から会議だからコピー30部頼む」


『はい、了解です』




課長に頼まれた書類をコピーしていたら、

「A、お疲れ」と後ろから声がかけられた




『ああ、窪田。お疲れ』


窪田「……今日何かあった？しわ、寄ってる」


『へ、ほんと？』




窪田が自分の眉間にとんとん、と指を乗せたから

私も慌てて自分の眉間を触った




窪田「はは、うそうそ。(笑)」


『はあ？変な嘘つかないでよね』




窪田の意味わかんない嘘にため息をついて前を向く

窪田の可愛い八重歯が見れたから、まあ良しとしよう。




窪田「……お前、今日暇？」


『今日？…特に予定ないけど』


窪田「じゃあ、久しぶりに飯行かない？」


『奢り、ありがとうございますっ』


窪田「ふざけんな、てめっ」


『わ、ちょっとやめてよ、髪ぐしゃぐしゃになる』


窪田「はは、ごめんごめん(笑) …じゃ、」



最後はぽんぽんと優しく頭を撫でてくれるから、

こいつは憎めないんだよなあ。




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ミカコ「いい……っ！」


『は？』


ミカコ「やっぱりAさんは窪田先輩と付き合ってたんですね……！素敵！！」


『いやいや付き合ってないけど』


ミカコ「何を言ってるんですか！今のいちゃいちゃ！会社1イケメンと噂されてる窪田先輩と仲いい女の方ってAさんだけですよ！いいなあ…！」


『会社1イケメンね……』



イケメンか…… イケメンね……。



『正直、今はイケメンとかどうでもいいなあ』


ミカコ「えぇっ！？イケメンは世界を救うんですよ！？」


『んー……』



イケメンといると余命が縮むから、もうこりごり。

心臓が縮んでいきそうだもん。


まあ、窪田はそういう次元を通り越して"いい友だち"なんだけどさ。




課長「……A、コピーまだか？」


『課長！……あ！今持っていきます！』


課長「よろしく頼むよ」







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