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＜重岡side＞
神山智洋の生態。
・布団は貸してくれるけどベッドには立ち入り禁止
・人に飯作った時は感想聞くまで食べない
・鼻歌は綺麗、ゲームしてるときはうるさい
あとは…
神山｢しげ、腹減ってない？｣
隣に座っている神ちゃんを見ながら脳内にメモしてたら
急に話しかけられた。
朝ごはんの食器を2人で洗った後から
随分時間が経っていたことに気づく。
｢減ったかも｣
神山｢買い出し行くけど着いてくる？｣
｢…うん｣
神山｢ほな準備しよ｣
ゲーム機の電源を落として部屋に向かう神ちゃん。
今日の俺の使命は神ちゃんの側におること。
こうなったらうんざりするほど一緒にいようと思って
ソファの隣を占領してみた。
仕事のメールを返して、ギターを触って、
いいフレーズが思いつかずゲームをし始める。
俺がいることを全く気にしてないみたいに振る舞うから
神山家の一部になった気分だ。
神山｢しげもやる？｣
｢ううん｣
神山｢このキャラ欲しいねんなぁ｣
｢へぇ｣
たまに交わす独り言みたいな会話。
お互いの存在が伝わるソファの振動。
頑張らなくても一緒にいられる空間が心地よかった。
持ってる服の中で1番地味なものを借りてスーパーに向かう。
まぁ、一緒におるのが奇抜チビやから目立つんやけど。
神山｢なんか食べたいもんある？｣
｢胃に優しいもん｣
神山｢そうやな〜うどんとか？｣
｢うん｣
神山｢冷凍のやつでもいい？｣
｢ええよ、なんでも｣
完璧に用意するのは朝飯で満足したらしく、
昼飯はシンプルなうどんを作ってくれた。
仕事中は見られない手抜きをする神ちゃんが新鮮で
またひとつ脳内のメモに書き足す。
昼食を食べ終わるとなんとなく続いていたしんどさがなくなり、
視野がクリアになった気がする。
目を伏せた時の長いまつ毛、
意外とがっちりしてる肩幅。
改めて神ちゃんを観察していると右手の人差し指と中指に
不思議な痣があることに気づいた。
｢その指って、｣
神山｢ん？あぁ、昨日しげが噛んじゃったやつかな｣
もう痛ないで、って気にしない振りをする神ちゃんの
痛々しい跡が
俺を昨日の夜に引き戻した。
長く苦しかった夜。
なんで忘れてたんやろ。
自分を否定し続けていた日々と俺の嫌いな自分が一気に蘇る。
迷惑かけてばかりで何もできない俺に
また黒い影が渦巻いていた。
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夜光(プロフ) - みささん» コメントありがとうございます！励みになります！ゆっくりですが完結できるよう頑張ります(ง •̀_•́)ง (2022年5月16日 12時) (
レス) id: 4599a482ed (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 面白いです！更新待ってます！ (2022年5月14日 9時) (レス) id: 6097d6630f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜光 | 作成日時：2022年5月3日 1時
