.黄 ページ14
＜重岡side＞
神ちゃんのミッションコンプリートまで、あとひとり。
�陲舛磴鵑半隼砲箸�2人きりで話せたし、
流星とライブ映像を見たり、小瀧にウザ絡みされたりして
いつもの俺を少しずつ取り戻せている気がする。
あと、ひとり。
普段、鬱陶しいほどの元気な自分を見せている分、
こういう時は1番避けたい相手だった。
｢なぁ｣
口にしない日は無いほど連呼する名前も、
今日は呼ぶ気になれない。
｢…おい｣
中間｢何、俺に言うてんの？｣
｢うん｣
中間｢どうしたん｣
｢……なんもない｣
違う。
こんな態度を取りたかった訳じゃない。
いつまでもガキみたいな、素直になれない自分に嫌気がさす。
中間｢神ちゃんになんか言われたん？笑｣
何気なく放たれたその言葉に時が止まった。
｢え？｣
中間｢今日ずっと首抑えとるし、殴り合いの喧嘩でもしたん？｣
｢いや、これは…｣
自分でも無意識の内に首筋を抑えていて、慌てて手を戻した。
やばい。バレる。
いつも俺のいじられ役をしてくれるから忘れていたけれど、
頭脳派な最年長の洞察力は侮れなかった。
｢なんもないって。神ちゃんはそんなことせぇへんし。｣
冗談なのに軽く流すことができない。
中間｢分かっとるわ笑｣
余裕のない俺とは裏腹に淳太は嬉しそうに口元を緩めた。
中間｢神ちゃんと話してちょっと楽になったん？｣
｢なったよ｣
中間｢さすがやな。しげのことよぉ分かってんな？｣
｢…うん｣
中間｢俺もおまえのことよぉ分かってるけどな｣
俺からの反撃が来ないことを見越したドヤ顔。
中間｢体調悪い時とかすぐ分かるもんな？
いつもずっと近くに居んのに、急に俺んとこ来んくなるやろ笑｣
うるさい。
俺が居らん方が静かでええわとか思ってるくせに。
心の中で精一杯の悪態をつく。
中間｢我慢したとこで無駄やで？しげは嘘つけへんから。
そろそろ諦めて周り頼りや｣
こいつはきっと
俺がしんどかったことも、
神ちゃんに救われたことも、
メンバーの優しさに触れて泣きそうなのも、
全部分かってる。
分かってるなら。
｢…言われんでも分かっとるわ｣
中間｢は？｣
｢淳太は役立たずやから頼らんけどな｣
中間｢誰が役立たずや笑｣
こんなガキみたいな甘え方しかできない俺だけど、
またうるさいくらいに名前を呼んでもいいんかな。
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夜光(プロフ) - みささん» コメントありがとうございます！励みになります！ゆっくりですが完結できるよう頑張ります(ง •̀_•́)ง (2022年5月16日 12時) (
レス) id: 4599a482ed (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 面白いです！更新待ってます！ (2022年5月14日 9時) (レス) id: 6097d6630f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜光 | 作成日時：2022年5月3日 1時
