桃：支えたい ページ7
＜小瀧side＞
ライブ直後、急に倒れたA。
隣にいた俺が支えたから怪我しなくて済んだと
メンバーやスタッフさんから感謝された。
役に立てたと思った。
Aはしげの一個上で、
俺を実の弟のように可愛がってくれる。
泣き声は言わないし弱った姿も見せない。
優しさに溢れた強いひと。
だからこそ、俺が支えられたことが嬉しかった。
目が覚めた直後のAは
ゆらゆらと揺れながらぼーっとしてて、
なんだか子どもみたいだった。
しかし、徐々に呼吸は荒くなっていき
身体を震わせながら泣き始めるAを見て、
俺らは顔を見合わせた。
今にも壊れてしまいそうだ。
神山｢どうしよ、こんなん初めてみるんやけど…｣
桐山｢過呼吸っぽくもなってるし、
寝起きで俺らも認識できてないんかな…
とりあえず周りの危ないものどけよか｣
神山｢…そうやな。あと袋と水もいるか。
汗かいとるし、着替えとかも一式持ってくるわ｣
桐山｢ありがとう。
俺、症状と今空いてる病院調べてみるわ。
望は怪我せんようAを支えとってくれるか？｣
小瀧｢わ、わかった。｣
神ちゃんも照史も一瞬困惑していたみたいやけど、
すぐに冷静な判断をしてくれる。
面倒見が良い2人が居てくれて本当によかった。
1番しんどいのはAだ、
俺もしっかりしないと。
周りのものを退けて
起き上がろうとするAを支えようとする。
俺の事を振り払い、自分の足を叩き始めてしまうAは
自分では制御できない様子だった。
抱きしめて止めさせると力の限り抵抗されたが、
疲弊しきった女の子にやられるほど俺はヤワじゃない。
今日ばかりは鍛えていてよかったと自分を褒めた。
｢そんなん痛いやろ？A？
大事な身体傷つけたらあかんよ？
俺のことは殴っても蹴ってもいいから。｣
俺の身体にすっぽりと収まってしまったAは
いつもよりずっと小さく感じた。
｢しんどいなぁ。ゆっくり息して？戻っといで？｣
聞こえていないだろうけど、
穏やかな口調で呼びかけ続ける。
頼むから。
いつものAに戻ってよ。
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亜由 - 自分のペースで書いて下さい。シェアハウスのお話も楽しみしてます。 (2023年1月31日 4時) (
レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
夜光(プロフ) - 亜由さん» 返信遅くなってすみません💦リクエストありがとうございます！ゆっくりですが、お答えできるように頑張ります！！ (2023年1月31日 0時) (レス) id: b668a8ff43 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 主夢がインフルエンザにかかったお話を書いてもらえませか？ (2023年1月23日 3時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - イブかクリスマスのお話を書いてもらえませか？書ける時でいいですから。 (2022年12月23日 16時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
夜光(プロフ) - 亜由さん» 感想ありがとうございます！更新頻度低めですが、楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2022年12月20日 5時) (レス) id: 221577bf69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜光 | 作成日時：2022年3月26日 5時
