イナクロmemberで合宿！ (ページ49)

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43.天体観測ページ49

白「今俺がお前を襲うことも出来るんだぞ？」

白竜の言葉に私は固まってしまった。だって、白竜の顔、本気なんだもん。

剣「フッ…黙って聞いとけばすぐ済む話だろう？」
天「そうそう！黙って聞いてね！」
フ「そうだ！僕が口を塞いであげるよ！」

フェイ！良いから！

「…んぐっ」

口、フェイの手で機能停止。

白「これから合宿の間、俺たちと寝ろ。」

却下します。って口にしようとしたんだけど…。

「んぐっ、んむむ～！」

塞がれてるから声になってないし…。

フ「何言おうとしてるのか分からないけど、僕は絶対離さないから♪」

はぁ…。フェイったら語尾に♪つけちゃって…。

剣｢良いか。この命令は絶対服従、拒否権なしだ。｣

剣城くん、こんな時に白竜と手を組まないで下さい。

天｢分かったら出ていってよーし！｣

天馬が天使…いや悪魔が笑顔で叫んだ。分かるも何も、私は葵待たせてるからさよならーっ！

私は思いっきり部屋を飛び出し、外に走った。

フ｢ねぇ、今の把握して出ていったんだよね？｣

フェイが皆に同情を求めるように尋ねたのを、そして皆が不適に笑ったのを私は知らない。

･

｢お待たせ～！！｣

私は全速力で走り、葵の所に急いだ。

葵｢あっ、ジャージあった？｣

葵は黄名子と話していて、私を声をかけると振り向いてくれた。

円｢みんな、揃ったかー？｣

円堂監督が大きめの声で皆に呼びかける。ざわついていた空気が一瞬で静まった。

円｢よし、ならお前らついてこい。｣

円堂監督は背中を向けて歩き出した。それに私たちはついて行く。

黄｢何処行くん？｣

黄名子が小声で話しかけてきた。私は首を捻りながら歩く。んー…景色が良い所？

円｢着いたぞ！｣

円堂監督の声にピタリと立ち止まるみんな。いつの間にかこんな所に来てたみたい。

円｢上を見上げてみろ。｣

円堂監督は天を指し、ニカッと豪快に笑った。

｢｢うっわぁぁぁぁ！！｣｣

夜空を見上げると、満天の星が微かな光を放ちながら瞬いていた。…き、綺麗！

円｢どうだ？稲妻町では見慣れない星が沢山あるんじゃないのか？｣

円堂監督の言葉に皆は｢うんうん｣と頷く。た、確かにこんなに見たことない！

神｢凄いな、この星の数。｣

神童先輩が私の隣に来て笑った。私は｢そうですね～！｣と同感しながら天を仰ぐ。

神｢Aは何座なんだ？｣

神童先輩が突然私に問いた。