イナクロmemberで合宿！ (ページ37)

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32.衝撃ページ37

夏「ええ、本当よ。…まさかこんなところに有るなんて…。」

夏未さんはボソッと呟くと私たちに向き直った。

夏「お父様はこの別荘に雷門家に代々伝わる宝の在処の紙を無くしてしまったらしいの。どうやら、これのようね。自分の別荘なのに、慌てん坊よね。」

夏未さんはクスッと笑った。…ホント、美人だなぁ…。

夏「でも、宝…なのかしら。何だか違う気がするのだけど…」
円「どうしたんだ？そんなところで。」

円堂監督の声に、みんなはハッと振り向いた。

夏「円堂くん…。」

夏未さんは円堂監督の名を呼んで、それから何か考えたように間を置いた。

夏「(ｺｿｯみんなで探してらっしゃい。」

夏未さんは意外な言葉を口にした。ええ！？いやいやいやいやダメでしょ！

夏「良いのよ。その代わり、何があったのか教えてね！」
天「ええっ？」

夏未さんの言葉にみんなは動揺していた。…ダメでしょ！私たちで探したら！

夏「何でもないの！」

夏未さんは何事もないように円堂監督に伝えていた。円堂監督は「そ、そうか？」と笑っていた。

・

狩「で、結局どーすんだ？」

部屋に戻ってきて早速マサキくんが口を開く。

影「そーだよ…。まさか僕たちが探すとはね…。｣

輝くんもマサキくんの言葉に賛同した。

フ｢でも、楽しそうだよ！こんな機会、二度ないよ！｣

フェイが励ますように声をかける。まあ、確かにもう無いかもね。

黄｢やってみよーやんね！｣

黄名子ちゃんも拳を突き上げ、気合いを入れた。

夏｢ごめんなさーい！これも使って！｣

あれ？夏未さんだ。何か手に引っ掛けてる…。

天｢どうしたんですか？｣

天馬が私たちの考えを代弁してくれた。

夏｢多分、これも必要だと思うの…。｣
葵｢何ですか？コレ…。｣

夏未さんが差し出してきたのは一つんペンダント。何故か鍵の形をしていて、ペンダントの中心に朱色の宝玉(？)がはめ込まれていてる。それは淡い光を放っていた。…綺麗！

夏｢先祖代々受け継がれてきたペンダントよ。｣
天｢そうなんですか…。でも、何でこれを？｣

夏未さんに問う天馬。

夏｢宝の在処、よく読んだ？｣

夏未さんはそこまで言うと食堂へと戻って行った。…暗号をよく読むの？

剣｢おい、『古より伝わる伝承の鍵』って…。｣
｢｢あ！！｣｣

剣城くんの言葉んピンと来た！そーゆーことね！

輝｢え！じゃあ…。｣
白｢そういうことになるな。｣

白竜は全てを悟ったように｢フッ｣と軽く笑った。