イナクロmemberで合宿！ (ページ36)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:29,998 hit

31.聞き込みページ36

剣｢後回しにした方がいいだろう。｣
｢え？｣

剣城くんもいつの間にか解読に参加していたっぽい…。興味があるのかな？

白｢次の文章に進むぞ。拉致があかないからな。｣

白竜もソファに座って、暗号が書かれている紙を睨んだ。二人とも…何か意外。

天｢そうだね。次は『示さば己が求めるもの有り』か…。その伝承の鍵が示すものに俺たちが求めるものが有る…ってことなの？｣

天馬の解説に皆は深く頷く。私も天馬の解読法は合ってると思う…。

フ｢じゃあ、最後だね。｣
狩｢『一筋の光辿り水面の底に降りてゆかん』…って何これ？｣

マサキくんが頭を捻らせた。…マサキくん面白いなぁ(笑)。

輝｢伝承の鍵が示す光を辿れば良いのかも。｣

輝くんは刑事みたいに腕を組んで考えていた。

信｢ねえねえ、夏未さんなら知ってるかもしれないよ？｣

信助の言葉に皆は振り向く。

信助｢だって、この館…というか別荘の主だし…。｣

確かに、知らないことはないかも…。

天｢じゃあ、聞きに行ってみようよ！今…は8時半過ぎか。大丈夫じゃない？｣

天馬の提案に賛成して、私たちは夏未さんに聞きに行くことになった。刑事みたいで面白そう！

白｢何だか…方法が幼稚っぽくないか？｣
白竜は剣城くんにそこっと耳打ちしていた。白竜、クールだし大人びてるからこんなこと嫌うんだ。

剣｢フッ…。だが、他人に聞かないと分からないことだってあるだろう…。それに、そんなやり方に付いて来てるのはどこの誰だ？｣

剣城くんに喝を入れられ、白竜は口を尖らせていた。…白竜、可愛い面もあるんだね(笑)。

影｢あっ、夏未さんだよ！｣

食堂に行くと、夏未さんが片付けをしていた。

夏｢あらあら、みんな揃ってどうしたの？｣

夏未さんは私たちに気がつくと微笑んだ。

天｢あの、実はですね…。｣

天馬は部屋で見つけた謎の暗号が書かれた紙の事を話した。

夏｢えぇ…？その紙、ちょっと見せてくれる？｣

夏未さんは不思議そうに促した。

｢これです…。ベッドの下に落ちてました。｣

私は持っていた紙を夏未さんに預けた。夏未さんは｢ありがとう。｣と言いながらその紙を見る。

夏｢…！これは…。｣

夏未さんは何か思い詰めた様子で呟いた。何か知ってるのかな？

夏｢これは…雷門家に代々伝わる宝の在処よ。｣
｢｢ええっ！？｣｣

え、本当だったのっ！？信助の妄想かと思ってたよ…(笑)。

フ｢え！本当なんですか！？｣

フェイは半信半疑だった。