見つけてほしかった９【Seiya. S】 (ページ48)

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You side　※ ページ48

Aside

結局その日は、解散になった。

智宏くんずっと待っとってくれたみたいで、せーちゃんと３人で車で帰った。

もちろん、外からは見えへんように窓にスモーク貼ってあるからな。

家に帰っても、やっぱり暗いせーちゃん。

今はいろんなこと考えなアカン時期やからしゃーないけど、溜め込みすぎてないか心配。

ドラマの撮影もあるやろうし、明日はこじけんとラジオ。

今一番やらなアカンことは台本覚えるとかじゃなくて食べて寝ることやねんけどな…。

そんなこんなで、みんなと連絡し合って様子を見守りつつ、30日を迎えた。

夜に発表って言うのに、朝からずっとソワソワしとっるせーちゃん。

みんなもそうみたいで、朝からLINEが来とった。

LINEを返しながら、気になるのは晶哉。

会議室ではあんなこと言うてたけど「どう？」って聞いても「大丈夫！」ってしか返ってこーへん。

それを防ごうと思って「大丈夫？」って聞いてへんのに…とは思う。

でも、そんな晶哉の「大丈夫！」を真に受けるほどこっちも周り見えてへんわけじゃない。

夜、アップされたFC動画を１人で部屋に籠って見た。

知っとったけど、改めて５人の口から聞いたら止まらへん涙。

こじけんの「僕の隣に居った人がいなくなった。」とか門ビバの隙間とか、聞いたり気付いたりすればするだけ辛くなって。

そんな中、晶哉の順番が回ってきた。