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晶哉side ※ ページ5
晶哉side
目の前のペットボトルのラベルをイジイジしながら電話する誠也くんは、無自覚かもしれへんけど表情が明るくなってて笑顔も見える。
久しぶりにみた本心からの笑顔が嬉しかった。
誠也「佐野、スマホありがと。」
「リラックスできました？」
誠也「ちょっとやけどできた気ぃするわ。」
「それやったら良かったです。…僕帰るんで、何か食べてくださいね？」
誠也「おん。ありがと。」
「大事なメンバーのためですから。笑」
誠也くんの家から出て自分の家に着くまではAちゃんと電話できひんから急いで家に帰った。
Aちゃんに電話かけたらこれもすぐ出てくれて、
A「もしもーし、晶哉？」
「はい！ありがとな？」
A「ええねんけど、せーちゃんなんであんなにメンタルやられとるん？」
「……なんで分かったん？」
A「声のトーンとか間の取り方とか。いつもと全然ちゃうから聞かずに笑わせるようにしたけどさ。」
「誠也くん今、メンタルやられちゃってご飯食べてなかってん。今日家行ってやっと２人で話せてんけど、その……人怖いみたいで。」
A「せーちゃんが？ 何か仕事上手くいってないとか？…ファンに叩かれる話題あったっけ？」
記事を見てないAちゃんに俺から話していいのかめっちゃ迷った。
でも今、誠也くんを助けられるのはAちゃんだけやから。
そう決心して話そうと思ったとき、
A「あ、これか。」
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作者名：鶴 | 作成日時：2023年12月28日 14時
