見つけてほしかった９【Seiya. S】 (ページ40)

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You side ページ40

Aside

アコギ片手に椅子に座る。

最近は福岡で楽器触る時間こそ短くなったけど、毎日触ってはおるから大丈夫なはず。

目があったら流石にちょっと緊張するから、目を閉じて弾き始めた。

ってかそもそもアコギでオレンジって初めてやねんけど。笑せーちゃんに言われて普通にOK～って言うたの私やけどさ。

目を閉じても感覚で弾けるのは、それだけギターを触ってきた時間が長いってこと。

演奏がサビ前に上手く波にのったから、もう大丈夫かなって目を開けたら目を輝かせる４人と、その後ろで涙目のリチャ末と目があった。

晶哉がサビ直前で「歌ってもいい！？」って顔でこっちを見るから、目線だけで合図したらサビから綺麗に入ってきた。

せーちゃんも入るかな？って思ってチラ見したら号泣でそれどころじゃなさそう。笑

さっきまで泣いとったリーくんが今は半笑いで支えとるもん。笑

そのまま晶哉は終わりまで歌いきって、私もミスなく演奏を終えた。

みんな演奏終わってからせーちゃんの号泣に気付いたみたいでもうイジられとる。笑

よしくんだけは近づいてきて、質問責め。

正門「最初…っていうか全体通して全然手元見ぃひんやん！」

「やな。笑慣れなんかな？言うてオレンジはアコギ発挑戦やけど。」

正門「初！？」

「せや？」

正門「即興ってことやんな？」

「まあそうやな。」

正門「待って、ホンマに凄い。」

「ありがと。笑でも、私はよしくんのこと尊敬しとるで？」

正門「なんで？」

「よしくんの手見たら、努力した手しとるもん。」

正門「…ありがとう。」

その後は手のつけられへんカラオケ状態。笑

みんな楽器借りて好きな曲弾いたり、歌ったり。

最後にPRIDEをみんなで演奏して締めた。

せーちゃんとリーくんは歌とラップ。

私はツインギターとして入らせてもらう。

初めての視点でのPRIDEはとにかく楽しくて、最高な時間やった。