You side ページ23
Aside
暗闇の中、目を凝らすとバクステにバンドセットの準備がされとった。
よしくんの青いギターとか、大晴のベースとか。見慣れた楽器が並ぶから、Aぇやって分かる。
周り特に誰もおらんから。ってマネさんに言われながらステージ近くまで連れていってもらった。
みんなも気付いたみたいで、手を振ってきたり話しかけてきたり。笑
ライトが当たる前まではそんな感じやけど、ライトが当たった瞬間からスイッチの入る様子は「やっぱりプロやな」って思わせてくれる。
久しぶりに聞いたPRIDEは、もちろんええけど少し引っ掛かるとこがあったからメモ。
演奏終わったから楽屋に戻って、反省会でどう伝えるかのイメトレをして過ごす。
少しずつ廊下がガヤガヤしだして、やりきった顔した６人も帰ってきた。
「おつかれー。」
誠也「ん、ありがと。」
晶哉「PRIDEどうやった？」
「…ちょっと反省会しませんか？笑」
小島「何かアドバイスあるんや。笑」
「たぶん楽しくなったんかな？ちょっと走っとるところがあってん。」
誠也「あー、落ちサビの前？」
正門「あ！確かに、ちょっと早まったかも。すんません！」
「たぶんな？あのー、１回ビブラートかけた後かな。ずれたの。1拍もないけど。」
正門「１音抜かしてもうてんな。」
「せやったな。」
正門「練習しとこ。」
「今まで通りやったら大丈夫やから！」
正門「ありがと。」
「あとは全体。ドームはどうしても反響とかで聞き取りにくくなるからハッキリ歌ったり話したりした方がええと思うで。特に関西人は話すの速いからな？笑」
Aぇ『はーい。笑』
「ほな本番も頑張れ！」
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作者名：鶴 | 作成日時：2023年12月28日 14時
