見つけてほしかった９【Seiya. S】 (ページ1)

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誠也side　　※ ページ1

誠也side

そう自覚してしまったら、状況が急変した気がする。

ひとまず、この後１週間は雑誌の撮影とかインタビューとかばっかりでYouTube撮影とかテレビ収録とか映像ものの仕事はないからなんとかなるかな…。

集合ギリギリに行って仕事が終わり次第早く帰る。

そんな生活をしとったら時間ないから空き時間にメンバーも話しかけにくいしスタッフさんにだけ気ぃ張っとけばええから楽やねんな。

メンバーと２人ペアでの撮影。今日は佐野らしい。

スタッフさんからの指示で佐野におんぶされることになってんけど…

晶哉「軽っ！」

ボソッと呟いたの聞こえたで？

撮影を終えて楽屋に戻ったら、後ろから来た晶佐野手を掴まれた。つい反射で

「嫌！」

って叫んでもうたから佐野も焦って

晶哉「っ！ごめんなさい。」

って離してくれたけど、恐る恐る顔を見ると悲しそうに眉をハの字にする佐野と目があった。

晶哉「…やっと目ぇ合いましたね。笑」

「……。」

晶哉「この後仕事ないですよね？」

「ない…けど。」

晶哉「２人で話しましょ？どこが良いですか？」

「……。」

晶哉「せやったら、誠也くんの家お邪魔しますね？」

「…ん。」

「やったー！」って空気を明るくしてくれる最年少。

俺が、人が怖いのも分かってて俺の家って決めてくれたんやろな。