誠也side ページ9
誠也side
Aは少し離れたところ(…まぁ、ここのリビングが広すぎて遠いだけやねんけど。)でしのママとかしのパパたちと話しとる。
それを眺めつつボーっとしとったらリチャが風呂からあがってきた。
東雲家の人たちには先に入ってもらったから残るのは俺とA。今は丈が入っとる。
俺が入ろうとしたら丈が焦りながら「俺が先入ってええ！？」って言ってきてん。
アイツ、そんなに風呂入りたかったんかな？と思っとったけどリチャが俺に向かって言った言葉で２人の真意が分かった。
リチャ「俺たちもう寝るから。」
「おー…？」
リチャ「ちゃんと２人で話しや？」
「そういうことな。みんな、やけに寝る支度すんの早いな思うててん。」
リチャ「それはしのママたちも、お前とAのためやろな。」
「気付いた？」
リチャ「何が？」
「Aさ、最初に話したとき関西弁のイントネーションじゃなかったやんな？」
リチャ「あー、そうやな。」
「話し出したら関西弁戻ってきとったけど福岡弁なんかな？になっとったから新鮮やった。」
リチャ「あっちでは関西弁話してないんやろな。」
「…親と離れて暮らすとか、最初は大変やったやろなぁ。俺でも智弘おって一瞬だけやったのに。」
リチャ「それも含めて、今日いろいろ聞いたり？」
「…話してくれるんかな？元はと言えば俺のせi」
リチャ「アホなん？」
「…え？」
リチャ「末澤にしか話されへんこともあるんやで？」
「……。」
リチャ「Aは末澤と話したい。これは俺ら全員が保証したるから、ちゃんと向き合ってこい。」
「…分かった。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鶴 | 作成日時：2023年10月9日 21時
