見つけてほしかった６【Seiya. S】 (ページ43)

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You side ページ43

Aside

詩「それにしては会話スムーズよな？右だけって意外に聞こえにくいって言うけど。」

「口も読んどるからかな？昔は聞き取りが難しかったからそっち練習したんよ。それの癖が残っとるから聞こえる声と口の動きで話とる。」

詩「そうなんや。ほな、コロナ禍は大変やろ？」

「せやねん。マスク着けとる人がほとんどやから声も籠るし口も読まれへんし大変やな。でも別に困るほどではないからなぁ。」

詩「そうよな。話聞く限りやったら前と同じで心因性やと思うねん。大きい音聞いたらノイズが聞こえるとか特にないやろ？」

「うん。」

詩「それやったら間違いないかな。補聴器はどうする？」

「…人から心配されるの苦手やねん。」

詩「ほな、辞めとくか。」

「ありがと！」

詩「思っとったより元気やな。笑」

「5歳で聴こえんくなって１回それに慣れとったら全く落ち込むことないんよ。笑」

詩「そうなん？笑」

「そうそう。うたちゃん先生もふみちゃん先生も凄いよな！独立おめでとう！あのとき、ふみちゃん先生が精神科の先生とか知らんかったけど確かに話聞くの上手かったもんなぁ。」

詩「ありがとう！それにしてもホンマにおっきくなったな。」

「背はちっちゃいけどな？145くらい。」