見つけてほしかった６【Seiya. S】 (ページ37)

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晶哉side ページ37

晶哉side

…正直「やっぱりな」としか言いようがないんよな。

誠也「前も聞かれたしなんとなく知っとると思うけど、何年も会えへんかったAが１ヶ月前くらいに一瞬帰ってきてバリ久しぶりに会えてん。」

小島「１ヶ月前ってサマパラくらいやんな？」

大晴「あっ！やから誠也くんあのとき怖いくらいテンション高かったんや！」

リチャ「末澤に「家来い！」って言われて連れていかれたらAがおったからビックリしたわ。」

「それで連絡先交換して、毎日LINEしてるんすね。」

誠也「そう。」

ずっと布団の上に座って口を開いてなかった正門くんが口を開いた。

正門「ホンマに、誠也くんの交友関係に口を出したいとは全く思ってないんですけど、１つだけいいですか？」

その一言で空気が変わった。

普段ポヤってる正門くんやけど、こういうときの空気を支配する能力はすごく長けてると個人的には思う。

誠也「ええよ？」

正門「Aさんのこと、僕たち４人は詳しく知らんからホンマに失礼かもしれないんですけど、…気を付けてくださいね？」

正門くんの言おうとしたことは伝わった。

Aさんも年齢的には中３くらいなはず。

例えば、誠也くんと２人で街を歩いてたところを写真に撮られて拡散されたら。

誠也くんは男兄弟やから変な噂が立つかもしれへん。

今から波に乗ろうとしとるってAぇ！groupとしては痛手やもんな。

正門くんが勇気を出してグループのために言ってくれた言葉はたぶん、みんなが心のどっかで思ってたことやった。