見つけてほしかった６【Seiya. S】 (ページ29)

今日:24 hit、昨日:11 hit、合計:28,505 hit

You side ページ29

Aside

せーちゃんの腕の中で目覚めた翌朝。

…私、抱き枕ちゃうねんけど。

まぁええか。

夏休みが終わるまであと数日しかない。

課題もまだあるし、始業式までにドタバタしたらアカンから流石に福岡に帰ることになった。

今までのお別れと違うのは、いつでも連絡できるってこと。

オカン、オトン、末ママ、末パパ、たくさんのお手伝いさん(末澤家と東雲家)、せーちゃん、リーくん、丈くんの連絡先が入ったスマホ。

今までは連絡したくてもできひんかったけど、これで毎日でも連絡できるってみんな喜んでくれた。

私的にも、いつでも連絡できるって言うんは安心できるしな。

今回は飛行機で福岡まで戻ることになった。

来たときと同じく、川崎さんが福岡まで同行してくれるらしい。

…２人分の飛行機と川崎さんが帰るための交通費って金額ヤバない？って思ったけど頑なに金額を教えてくれへんオカンたち。

諦めて、末澤家の玄関でお見送りしてくれるみんなに向き直る。

「ほな、またな(・・・)！」

丈「またすぐ来ーや？いつでも待っとくから！」

リチャ「学校始まるんやから難しいかもやけど、いつでも連絡してな？」

末澤母「せやで！なんならこっちから毎日LINEするな？」

「楽しみにしとくわ！」

東雲母「A、この人ホンマにやりかねんで？」

「…前言撤回で。笑」

末澤父「振られたな。笑」

東雲父「ドンマイ、末ママ。笑」

「せーちゃん全く喋らへんやん！寂しいん？」

誠也「いや、そういうわけちゃうからな！」

「なら、なんでなん？」

誠也「タイミング見とっただけやし。」

「タイミングって。笑何て言おうとしとったん？」

誠也「またな(・・・)！A！」

みんなに見送られて末澤家を出た。