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誠也side ページ13
誠也side
「分かっとるとは思うねんけど、俺、回りくどく話すのとか、めっちゃ気ぃ使って話すん苦手やねんな？」
A「せやな。」
「もしかしたら、Aのこと知らんうちに傷付けるかもしれへんけどええ？」
A「うん。」
「ありがと。」
何から話そうか迷うな…。
ことの発端はあのときから。
「まず、俺が忘れた原因から話したいねんけど、A知っとる？」
A「リーくんたちから聞いたで。でも、できれば本人から聞きたい。」
「ほな話すな。Aが戻ってくる前の日…Aがおらんくなって６日目のときやな。」
A「うん。」
「夕方、俺の病室に男が来てん。それが…その…」
A「事件の犯人よな。」
そんなに口に出せるほど割り切れるもんなん？無理してへんの？
まぁ、当時から事件のことはそんなに嫌な思い出って訳じゃなさそうやったしな。
と思いつつ話を進める。
「そう。で、２択の条件出されてん。１つ目はAのこと忘れる代わりにAは無事に戻ってくる。２つ目は今まで通り会えるけどAの安否は保証しない。ってやつ。」
A「うん。」
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作者名：鶴 | 作成日時：2023年10月9日 21時
