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誠也side ページ12
誠也side
髪を乾かし終わったから、もう寝るだけの俺ら。
寝る前にAと話したいって言わなアカンな…。
でも緊張するな…。
俺らしくないけどずっと迷ってなかなか声に出せずにおった。
Aがそんな俺を見て一言。
A「せーちゃん分かりやすすぎ。笑…話そか。」
お互いに無言のまま自然と足が向かったのはAの部屋のベランダ。
あのときと同じように椅子に座ると、Aも背中合わせで座る。
たったそれだけのことやのに、何よりも嬉しくて目頭が熱くなる。
「なんか…浸ってまうな。」
A「やね。…せーちゃん？」
「なに？」
A「…。」
「そういうことな。笑 …A？」
A「なに？」
「呼んだだけ。」
A「…懐かしいな。笑」
「やな。……あのさ、いろいろ聞いてもええ？」
A「もちろん。私もせーちゃんに聞きたいこと沢山あるから。」
「よな。なんせ９年間やから。」
A「せやで？小学校卒業して、もうすぐ中学も卒業すんねんで。」
「早いなぁ。」
A「おっちゃんみたい。笑」
「誰がおっちゃんや！笑」
A「でも、もう成人しとるからな。」
「それは…その通りやけどまだ若いで？」
A「見た目はな？」
「えっ…。」
A「冗談やって。笑 真に受けんとってや。」
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作者名：鶴 | 作成日時：2023年10月9日 21時
