見つけてほしかった６【Seiya. S】 (ページ2)

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リチャside ページ2

リチャside

過去イチテンション高そうに入ってきたと思ったらいきなり俺のとこ来て今日の夜、末澤の家に来いと？

こちら側の戸惑いに気付いてなさそうなお坊っちゃんは「丈も誘お～」って嬉しそうにLINEかな？してはりますね。

正門が俺のとこに来て

正門「誠也くん、今日どうしたんですかね？」

「俺も分からへんけど…おかしいよなぁ。」

正門「ですよね！！」

その後のレッスンでも、なんかフワフワして口角は上がりっぱなしでテンションが高いのが伺える。

末澤の異様なテンションの原因は、レッスン後、レッスン場の最寄り駅で丈と合流し、兵庫方面の電車に乗ったたときに分かった。

丈「なんで急に呼び出すん!?」

「せやで？「絶対良いもん見せたる！」って言われても、今日はたまたま用事なかったけどさ。」

誠也「絶対に！どんな用事があっても俺の家来た方がええって！」

俺の家…と言いながら電車を降りたのは末澤の家の最寄りを過ぎた駅。

改札を出たら久しぶりに顔を合わせたのは末澤の家のお手伝いさんの１人、伊藤智弘くん。

智弘「久しぶり！」

丈「おー！お久しぶりです！」

智弘「その様子やったら急に呼ばれたんやろ？」

「そうなんですよ！」

智弘「まぁ、今回だけは見逃したって！リチャも丈も絶対後悔しーひんから！」

智弘くんの運転で向かったのは、何回来ても慣れへん例の住宅地。

この場所に、末澤のありえへんテンション。

俺も丈もなんとなく…察した。