見つけてほしかった５【Seiya. S】 (ページ10)

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リチャside ページ10

リチャside

末澤と歩きながら店に着くまで丈とLINEして、これからどうするか話し合った。

Aと連絡がとれへんのはしのママたちにとっても深刻な悩みやと思う。

今の現状を変えられるかもしれへん可能性が少しでもあるならそれに賭けてみることに落ち着いた。

案の定、末澤はAについて聞いてきた。

「分かった。でも、末澤とAのこと、周り気にせずしっかり話したいから…。」

誠也「…明日まで。それなら待てる。」

「…じゃあ明日、末澤家が前に住んどった家の最寄り駅で集合な？」

誠也「なんで今の家とちゃうん？反対方向やで？」

丈「…明日、連れていきたいところあるからな。」

誠也「…分かった。」

不満そうやけど末澤も大人になったからか、受け入れてくれる。

解散後、俺は家が遠くなるから丈の家に泊まらせてもらうことになってお世話になった。

しのママと末澤のオカンに

「明日、末澤にAのこと話してもいいですか？」

って送ったら、末澤のオカンは

「リチャくんたちが話そうと思ったならええんちゃうかな？隠すの大変やしな、頑張れ！」

って。

しのママは

「ええと思うよ。もしAのこと思い出したら今の現状、なにか変わるかもしれへんし。ファイト！なんなら、ウチで話したら？Aの部屋、そのままにしてあるし。」

って。