見つけてほしかった５【Seiya. S】 (ページ7)

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誠也side ページ7

誠也side

大学に入っても全くと言っていいほどない仕事。

俺の焦りと裏腹に関ジュに新しいグループができた。

同期もリチャも丈もおるのに俺の名前はなくて、諦めようかなって思うことが増えた。

好きやから続けてたダンスやけど、ファンの人に見せられる場がないなら意味ないし。

家族にもジャニーズは年内で辞めてファッションの道に行こうと思っとるって話してた。

オトンが「辞めるのは誠也の自由や。」って言ってくれて決心がついたとき、連絡が来た。

年末にあるダンスレッスンのお知らせで、久しぶりのお知らせに胸が踊る。

年内で辞める予定やし、このレッスンを最後にしようと決めてレッスンに出向いた。

久しぶりに入ったレッスン場にはリチャや大地たち、Gang Starがおった。

悔しかったからこそその気持ちをダンスに込めようと、一生懸命踊った。

続けてきたダンスを誰かに見てもらいたいって気持ちがずっと高まっとったから、踊ったあとはめっちゃスッキリした気分。

中山優馬くんのバックを決めるオーディションって後になって聞いて、屋良くんが俺を選んでくれた。

俺の他にも7人。

他はみんなギャンスタで、もちろんリチャや丈、大地がおった。

後に『Funky8』と呼ばれるこの８人で中山優馬くんのバックに着くことになった。

やっとの思いで入れたグループ。

辞めるのはまだ先にするって伝えたときの家族の反応はこれからも忘れへんやろうな。