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リチャside ページ5
リチャside
丈に見せると渋い顔をした。
そりゃそうや。やって、しのママたちはあれからAと連絡できてへんってことやんな？
Aのおじいちゃんおばあちゃんやし、何かしらの考えはあるはずやけど、しのママが心配。
「今後、もし連絡とれたら教えてください」って送って丈に向き直る。
丈「Aさ、イヤホン使っとんかな？」
「んー、使っててほしいよな。」
丈「イヤホンあげた理由、言えるんはいつになんねやろ。」
「覚えとるよな？」
丈「当たり前やん！リチャこそ覚えとるん？」
「覚えとるわ！」
丈「イヤホン使う間はAが音楽から離れへんからって理由であげたけど、あげたん正解なんかな？」
「…今さらどうしようもないけど、いつか答え合わせできたらええよな。」
「俺らもAと連絡とる手段ないから…それまではここで頑張らなアカンな。」
丈「せやな！」
「あのさ……。」
丈「ん？」
「末澤…にさ、思い出してほしいなとか…思うときある？」
丈「もちろんある。なんならずっと思ってた。」
「そうよな…。」
丈「…アカンなぁ。１年経っても諦められへん。」
「あの頃の末澤が一番楽しそうやってんもんな。」
丈「今の末澤も楽しそうやねんけど、なんて言うん？大きい目標？がないやんか。今までは「ファンとかAのため」ってあったけど、Aの割合高かったんやなって分かった。」
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作者名：鶴 | 作成日時：2023年9月10日 21時
