見つけてほしかった５【Seiya. S】 (ページ38)

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You side ページ38

Aside

無事に中学受験が終わり、小学校の卒業式を迎えた。

オトン、オカン、じい、ばあ、山田家のみんなが来てくれてホンマに嬉しかった。

４月から通う学校は中高一貫校やから、高校受験がなくて高校受験の時期に内部進学のテストがある。

まぁ３年後のことやし今はワクワクしかしてへん。笑

入学式の１週間前くらいに学校から連絡が来て、「新入生代表の挨拶をお願いしたい」って。

ってことは、主席やったってことよな？

…中学受験に向けての勉強なんかまともにしてなかったけど主席取れちゃったんか？オトンとオカンの遺伝子に感謝やな。笑

晴れて入学式を迎え、保護者席には山田夫妻がカメラを持ちながら座っとる。

仕事が入って来られへんかったオトンとオカンに後で送るらしい。笑

クラスは30人が３クラス。対馬も子どもが少なかったから30人くらいやって、急に人が増えへんくて安心。

みんな「挨拶立派やったね！凄かったよ！」って気さくに話しかけてくれたから、１日目やけど案外早く馴染めた。

家に帰ると目が点になる光景が広がっとった。

兵庫に置いてきたはずの、思い出の楽器たち。

「どしたん、これ！？」

山田母「しのママとしのパパが送ってくれたんよ。」

山田父「耳も治ったし、弾いてもいいやん？って言ったらすぐに送る準備するわ！言っとったな。笑」

一軒家やとしてもさすがに弾くのは近所迷惑になるから、ひとまず楽器との再開を喜んだ。