見つけてほしかった５【Seiya. S】 (ページ31)

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正門side ページ31

正門side

丈「Aは分かったと思うけど女の子の名前やねん。末澤が溺愛しとる子。」

丈「その子と何年か前から、連絡が取れへんくなってたけど最近Aからファンレターが来たらしい。」

晶哉「やからあのとき！」

丈「たぶんそういうことやな。」

大晴「もう１つだけ聞いてもいいですか？」

丈「ん？」

大晴「誠也くんが記憶喪失…みたいな噂が昔流れたんですけど、ホンマなんかなって。」

丈「そんな噂あったん!?」

小島「はい。俺が入ってすぐくらいに。」

丈「んー、ホンマなんかって言われたらなぁ。グレーやな。」

「グレー？」

丈「一部の出来事だけ忘れてん。今は思い出したみたいやねんけど。」

晶哉「そんなことがあったんですね…。」

丈「まぁ、このくらいかな？」

小島「ホンマにありがとうございます！」

丈「リチャも末澤も、隠し事して後輩に心配させたらアカンねんけどなぁ。本人たちはたぶん言うつもりないから、まだ２人には聞かんとってくれへん？」

「今日聞けただけで僕たちからしたら十分なんで誠也くんたちには聞かんようにしますね。」

丈「いつかな、いつか言ってくれるかもしれへんからそれまで不器用な２人のこと待っとったってや。笑」

小島「はい！笑」

丈「ほな、ここは俺が奢るからいっぱい食べや！」

丈くんのおかげで俺らのモヤモヤはなくなったし、お腹はいっぱいになったし。

いつか２人が直接言ってくれる日を待つことにした。