晶哉side ページ28
晶哉side
誠也くんがリチャくんを隅に連れてったとき。
正門くん、小島くん、大晴くんと俺の４人で頂いたファンレター読んどったんよ。
同じ部屋やから隅は隅でも、少し声は聞こえるわけで、明らかに誠也くんが言った
「Aしかおらんねん！」
って言葉。
弾かれたように３人を見ると、みんな驚きすぎて口開いたまま顔を見合わせとった。
すぐにリチャ末が出ていったから、４人で緊急会議。
「聞こえました？」
大晴「おん。」
小島「明らかにAって言ったよな？」
正門「やなぁ。」
大晴「リチャくんも知ってそうやし…。」
「Aって人からファンレター貰ったんですかね？」
正門「そうかも知れへんよなぁ。１通だけ持ってたし。」
小島「わざわざ俺らのおらんとこ行くってなんでなんやろ？」
「僕たちには聞かれたくないってことですかね？」
大晴「電話とか？」
小島「それや！」
大晴「あー、まだ教えてくれへんのかなぁ？」
正門「内容を教えてほしいっていうか、隠し事があるってのが…スッキリはせんよな。」
「そうなんすよ！」
小島「誠也くんが今頼ってるんはリチャくんと丈くんくらいやろ？」
正門「せやな？」
小島「なら、いっそのことさ…？」
大晴「その２人に聞く！？」
正門「まぁ…どうなんやろ？」
「うーん…聞いてみるだけ聞いてみます？」
大晴「当たって砕けろ戦法やな。」
結構時間がたって、リチャ末が帰ってきた。
出ていく前より明らかに赤い目は２人が泣いたことを顕著に示しとって、４人で顔を見合わせた。
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作者名：鶴 | 作成日時：2023年9月10日 21時
