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正門side ページ22
正門side
楽屋に戻ると一緒に取材を受けたこじけんがお菓子を頬張りながら
小島「おかえり〜。」
と迎えてくれた。
でも、頭の中はさっきあった出来事でいっぱいで、食べながら話すこじけんにツッコミも出てけーへん。
様子がおかしいと思ったんか、少し真剣な顔をしたこじけんが
小島「もんくん、何かあった？」
…話してもええんか？
迷いながら、とりあえず話してみようと思って口を開く。
「実はな？」
松竹で聞いたことからさっきあったことまで一通り話した。
こじけんはおふざけキャラやのに、こういう真剣なときとかは茶化さず聞いてくれるから話しやすいねんな。
今も向かい側でいろいろ考えとる顔しとる。
小島「俺もな、誠也くんの噂聞いたことあんねん。」
「噂？」
小島「誰から聞いたかは覚えてへんねんけど、前に関ジュでちょっとだけ話題になってん。」
「どんな噂なん？」
小島「誠也くん記憶喪失なんちゃうか？みたいな。」
「それ、俺聞いたことないな。」
小島「もんくんは…確か、舞台の稽古がたまたま入っとっておらんかったからかな？」
「かなぁ。初耳やもん。」
小島「あんときは根拠もなかったし結局、冗談や。って落ち着いてん。」
「そうなんや。誠也くん、謎なところ多いよな。」
小島「せやなぁ。」
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作者名：鶴 | 作成日時：2023年9月10日 21時
