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誠也side ページ15
誠也side
東雲母「…１回東雲家のこと忘れて、普通の生活がしたいって言って、２年前？引っ越してから連絡つかへんくて。」
東雲父「オトンに確認したら元気やから心配はいらんって言われるし、離れたいって言われてこっちから会いに行っても会われへんし。」
「そんなことがあったんですか…。」
東雲母「耳のことも大丈夫って言われるけど心配やから会いたいねん。でも、Aができれば今は会いたくないって。」
「あの、耳のこと？って何ですか？」
東雲父「リチャくんたちから聞いてへん？」
リチャ「あー、まだですね。」
東雲父「Aな、ちょっと耳が聞こえへんくなってん。」
「え？」
東雲父「ストレス？が原因らしくて。左耳だけ。」
「それ…治るんですか？」
東雲父「ストレスがなくなったら、時間はかかるやろうけど治るらしい。」
「ストレスって…俺のせ」
東雲母「誠也くんのせいちゃう！！」
東雲母「誰でもないねん。誰も悪ない。…からこそ、辛いねんけどな！」
明るく言うしのママを見て、心が痛む。
あんなに大事にしとった娘が片耳聞こえへんって分かったと思ったら、連絡がとれへんくて、会いたくないって言われて。
俺が忘れてから、東雲家は大変やったんやろうな。
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作者名：鶴 | 作成日時：2023年9月10日 21時
