You side ページ6
Aside
リチャ「………ごめん。末澤が言わへんのやったら俺からは言われへん。ごめんな、A。」
「そんなに心が疲れるものなん？」
リチャ「…末澤にとってはこの世で何よりもキツいことかもな。」
「…そんなに？」
リチャ「１個だけお願いがあんねん。」
「何？」
リチャ「今日の末澤のお願い、全部叶えたってくれへん？出来る範囲でええから。心が疲れちゃってる末澤のためにも。末澤の友達からのお願いとして。」
「そしたらせーちゃん助けられるん？」
リチャ「…末澤は幸せやと思うで。」
「助けられるん？」
リチャ「それは……。」
「まぁ、何があったかは知らんけど、Aの事件と関わりあるんやろ？」
リチャ「…。」
「無言は肯定やで。聞き返さへんってことはリー君は事件のこと知ってんねんな。せーちゃんから聞いたん？」
リチャ「…せやで。」
「他に知っとるジャニーズの人おる？」
リチャ「丈だけやと思うけど。」
「ほんなら、丈くんにも伝えとってくれへん？せーちゃんの前で事件の話せんといてほしいって。」
リチャ「それはもちろんええけど、Aは大丈夫なん？」
「何が？」
リチャ「今日帰ってきたんやろ？」
「せやで？……大丈夫やって。東雲グループのご令嬢舐めんといてや？笑」
リチャ「Aのタフさは知っとるつもりやけど、今回はさすがに心配やねん。Aと末澤はすぐ自分のこと犠牲にするからな。たくさん周りに甘えときや？あと、末澤のことは俺に任せてくれへん？」
「分かった。ありがとう。」
電話を切ってせーちゃんの元に戻る。
少し落ち着いたみたいで、今度はしっかり目が合った。
「せーちゃん。何かしてほしいことある？」
優しく声をかけたら、少し目を泳がせてから小さい声で
誠也「…Aの作った曲聞きたい。」
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作者名：鶴 | 作成日時：2023年7月2日 16時
