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You side ページ5
Aside
歌い続けるせーちゃんの元に慌てて駆け寄る。
「なあ！どしたん？」
誠也「…？何が？」
え？これ、ほんまに気付いてなさそうやねんけど。
「なんで泣いとるん？」
誠也「…え？」
って言いながら自分の頬を触るせーちゃん。
やっと濡れとることに気付いたみたいで驚いたようにこっちを見とるけど、いまいち焦点が合ってない気がする。
「さすがに心配やねんけど。どうしてもAに言われへんの？」
誠也「(コクッ)」
「誰か相談した人おるん？」
誠也「…リチャ。」
「リー君？ちょっとスマホ借りるな。」
せーちゃんのポケットからスマホを取り出してロックを解除した。そのまませーちゃんを置いて１人で防音室のブースに入る。
リー君の番号に電話を掛けると3コール目くらいで出てくれた。
リチャ「末澤？急にどした？」
「リー君？Aやねんけど。」
リチャ「A？これ末澤の携帯やんな？どないしたん？」
「せーちゃんがおかしいねん。」
リチャ「末澤が？」
「今、２人で歌っててんけど、急にせーちゃん泣き出してん。それやのに泣いとるのに気付いてなかって。Aに言われへんことって言うから誰かに相談した？って聞いたらリチャって。せやから掛けた。」
リチャ「なるほどな。」
「Aのおらんうちに何があったん？」
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作者名：鶴 | 作成日時：2023年7月2日 16時
