見つけてほしかった３【Seiya. S】 (ページ40)

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誠也side ページ40

誠也side

リチャとしょうもない話をしながら時間潰してたら部屋がノックされた。

返事をするとオカンが入ってきて突然言った。

末澤母「誠也？私考えてんけど、仕事が落ち着いたらウチらも引っ越したらええと思うねん。」

「……!? どういうこと？」

末澤母「そのまんまの意味やで？今の大きい仕事が落ち着いたら引っ越そうかなって。そしたら誠也もひとり暮らし？ふたり暮らしか。する期間短くなるしええんちゃうかな。」

「…オカンたちはええの？この家、お気に入りちゃうん？」

末澤母「家はこんなに大きくなくても生活できるし、正直ここ不便やからな。笑お店は近くにないし坂道多いし。」

「…俺はオカンたちがええなら言うことないで。」

末澤母「ほんならオトンに相談してみよ。」

「！？…オトンに言うてなかったん？」

末澤母「おん！あの人今仕事やし、さっき思い立ったからな。」

…我が母親ながら怖いくらいの行動力やな。リチャの顔凄いことなっとるもん。笑

ウチはオカンの方が立場が上……レディーファーストやからオトンへの相談は形式上。やから引っ越しはほぼ決定みたいなもん。

俺の謎の引っ越しのために巻き込むのは申し訳ないけど安心したのは事実で、俺に気を遣わせへんように引っ越す方向に持っていったオカンは凄いと思う。

そんな話をしているとオカンの携帯に業者さんから連絡が来て、遂に家を出ることに。