見つけてほしかった３【Seiya. S】 (ページ39)

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リチャside ページ39

リチャside

末澤の部屋はなんやかんや服以外のものは少ないから１時間くらいで纏め終わった。

いつの間にか業者さんたちが来てて、棚系を運び出して行かはった。

先に棚がないとあっちで不便やからな。

段ボール(ほとんど服やったんちゃう？)も持っていってもらって、部屋がすっからかんに。

誠也「広いよな。この部屋。」

「何もなかったら広く感じる～とかじゃなくてそもそもが広いねん。この部屋。この金持ちの息子が。」

ケラケラ笑う末澤を横目に、片付け中にA関連のものが出てこんかったことに一安心する。

お気に入りのタオルとか、生活に必要なものは下でお手伝いさんたちが準備してはるみたいやから暇らしい。

さっき末澤が「手伝いましょか？」言うたら「誠也に任したら日が暮れてまうからええ！」って言われてしょんぼりして帰ってきてた。

ここのお手伝いさんたち、末澤が赤ちゃんの頃から人が変わってへんからみんな誠也って呼ぶし、遠慮ないし、オトンやオカンがいっぱいおるみたいで見とくだけでオモロイねん。笑

そもそもお手伝いさんがおるってヤバいけどな。最初にここ来たときはびっくりしたん覚えてるもん。