見つけてほしかった３【Seiya. S】 (ページ32)

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誠也side ページ32

誠也side

「…もしもし？」

末澤母「もしもし！」

「あのさ、話は聞いてたから分かると思うねんけd」
末澤母「なんで頼ってくれへんかったん？」

「え？」

末澤母「誠也がプライド高いのは知っとる。相談したり頼ったりするのが苦手なんも知っとる。でもな？…１人で抱え込むには重すぎるで？誠也が犠牲になればAちゃんは幸せなん？」

「それは分からんけど…。」

末澤母「誠也が考え抜いて出した結論なのは分かる。親としては、せめてな？せめてリチャ君のとこ行く前に教えてほしかったで？」

「ごめん。」

末澤母「謝ってほしいわけちゃうねん。…誠也は今からどうしたいん？」

「…本音を言うなら帰ってAに会いたい。でも、俺のせいで犯人がAに何かする方が嫌やねん。」

末澤母「…。ってことは？」

「…今から薬飲む。」

末澤母「………止めたいとこやけど、誠也はそれで後悔しやんの？」

「何かあった方が後悔する。」

末澤母「……ほんなら止められへんよ。リチャ君？」

リチャ「はい。」

末澤母「ごめんな？キツい役回りさせて。誠也のこと頼むで。」

リチャ「…任せてください。」

末澤母「誠也？絶対に明日は帰ってきーや。」

「おん。…ありがとう。」

末澤母「部屋にあるAちゃん関係の写真とかまとめとってええんやな？」

「おん。」

末澤母「ほんなら切るで。頑張れ。」

ピッ