見つけてほしかった３【Seiya. S】 (ページ31)

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誠也side ページ31

誠也side

リチャ「…強いて言うならな？末澤のオカンたちもそう思ってんで？」

「……。」

リチャ「可愛い息子が抱えきれへん悩み持ってて何も言ってくれへんかったら親が心配するのは当然や。」

「せやけど、言いにくかってん。」

リチャ「それを言うてたから…ほい。」

「スマホ？」

リチャ「画面見てみぃ。」

「？…！オカンと電話繋がっとるやん！いつから？」

リチャ「俺がトイレ行ったとき。」

「え？ほんなら今までの会話ずっと聞こえとったん？」

リチャ「せやで。誰かさんが「言いにくい～」言うからな。ナイスやろ。」

「味方なんか敵なんか…。」

リチャ「ほな、あとはしっかりオカンたちと話しや？俺、別のとこ行っとこか？」

「いや、…リチャもおって。」

リチャ「ええで。大喧嘩なりそうやったら止めたるわ。笑」

ずっと部屋の雰囲気が暗くならへんように振る舞ってくれるリチャは、近くにおってくれた方が心強い。

近くに座っとるのに不自然なくらい目を見てこーへんリチャ。

俺の気持ち分かってくれとるからやな。

弱っとるときに目を合わせて見られるの苦手やから。

そんな、不器用やけど気が遣えるリチャが好きやから一緒におんねんな。