見つけてほしかった３【Seiya. S】 (ページ29)

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誠也side ページ29

誠也side

「ほら、今までは俺に話してくれとったけど、これからは無理やから…」

リチャ「せやな、これから心配よな。」

リチャ「ってか、どうするん？」

「何が？」

リチャ「どう頑張っても隣の家やったら顔会わせるくない？」

「あー、俺だけ市内の別の家に引っ越す。」

リチャ「…末澤のオカンたちは納得しとるん？」

「レッスン場近いし、学校も近くなるって言っとる。学校は方向が真逆になるくらいで距離はそんなに変わらんけど、レッスン場が近くなるのはほんまやからな。Aは行動範囲狭いし、会うことないはず。」

リチャ「…自分で決めたんやな？」

「…せや。」

リチャ「ほんなら、俺は応援するで。」

「ありがとう。リチャなら背中押してくれると思ったわ。ついでに1つお願いがあんねんけど。」

リチャ「何？」

「明日の引っ越し手伝いに来てくれへん？」

リチャ「荷物の片付け手伝わすんか？」

「それもあるけど、記憶がどうなるか分からへんから、もし俺が「なんで引っ越すん？」ってなったときに俺に適当に説明してほしいねん。」

リチャ「それやったら任しとき。ってか、手伝わす気はあんねんな。」

「そらそうやろ。使えるもんは使わんと。」

リチャ「そんなこと真顔で言わん方がええて。笑」

「せやな。笑笑」

「……リチャごめんな。」