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誠也side ページ28
誠也side
「俺の親、礼儀は厳しいやん？」
リチャ「せやな。」
「ノックは３回ってずっと言われとうから、部屋がノックされたとき２回やって、凄い覚えとる。」
リチャ「そうなんや。」
「Aがそれを言わんかったってことは、普段は２回やったんかな。」
リチャ「Aやったら絶対気付くもんな。」
「犯人の礼儀の話になっても何も言わんかったってことは…俺のところに来たときはもう1つの、荒っぽい人格やったってことか。」
リチャ「そうかもな。」
「あかんわ…。今さらそんなこと考えてもどうしようもないのにな。」
「あんな？Aが曲作ってくれてん。」
リチャ「Aが？」
「めっちゃ凄かったで。聞きたい？」
リチャ「おん。」
「本人に内緒で録音してん。流すで？」
〜♪
「どう？」
リチャ「これ、ホンマにAが作ったん!?」
「せやで。」
リチャ「凄いなぁ。」
「…これからの成長見たかったな。」
リチャ「……そうよな。」
「A、どんな人になると思う？」
リチャ「んー、しのママみたいな仕事できる人になってそうやし、しのパパみたいなムードメーカー？にもなってそう。」
「ホンマに、Aって東雲夫婦の良いとこばっかり取っとるよな。笑」
リチャ「将来有望よな。」
「会社継ぐんかな？」
リチャ「今までと同じなら継ぐよな。」
「一応手紙に書いて渡してきてん。」
リチャ「なんて？」
「誰でもええから吐き出せる人を作れって。」
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作者名：鶴 | 作成日時：2023年7月2日 16時
