見つけてほしかった３【Seiya. S】 (ページ25)

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リチャside ページ25

リチャside

２時間弱、ずっと運転してくれてやっと末澤の最寄り駅に着いた。

ちょうど末澤から家出たってLINEが来たからもうすぐ着くやろう。

路駐は出来んからコインパーキングに車を停めて、分かりやすいところで待つことにした。

無言で歩いとったらオカンが突然

リチャ母「なあ？」

「なに？」

リチャ母「何か抱えきれんことがあったら頼りや？まだ可愛い子どもなんやから。」

「…おん。末澤、暗い雰囲気で来るかもやから笑かしたって。」

リチャ母「任しとき！笑」

末澤が来たから分かるように手を振ったら少し表情が明るくなった。

近くに来たら鼻は赤いけど泣いてはないんやろうなって感じの顔やったから

鼻赤いで？トナカイなん？ってイジったら「あくびしただけや！」やって。

あくびしても鼻は赤くならんけどな。

まあ、そういうことにしといたるか。

車内はずっとオカンが話しとって、末澤も楽しそう。

こういうときに改めて母親の偉大さを感じるよな。

話が盛り上がっとって、気付いたらもう京都やった。

２時間の長旅の疲れを感じさせへん運転は凄いと思う。

家に着いたら速攻で

リチャ母「ほな、ゆっくりしてってな。夜更かしはお肌の天敵やから私寝るわ。好きなもん使ってええからな。」

って言って寝室に行ってくれた。

今は23:30。いつもなら日付が余裕で変わるくらいまて夜更かしするタイプの人やから気を遣ってくれたんは間違いないな。

よし、オカンがおらんくなった瞬間少し顔が暗くなったコイツの話聞いたるか。