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誠也side ページ21
誠也side
そんな遊びをしとったら
A「手紙ちょーだい。」
って言われたから川崎さんに渡す方の便箋を封筒から抜いて、読んだ方の手紙を渡した。
A「ありがと！これでいつでも読める！」
って無邪気に笑うAはいつ気付くかな？
俺が手紙に隠したメッセージ。
出来れば今日は気付かんとってほしいな。
１ヶ月後くらいに気付いたらベスト。笑
まあ、Aは洞察力があるし、そのうち気付くか。
…あー、みんなのとこに帰りたくない。
たぶん、後少しでオカンたちが帰ろうかって呼びに来るからそれまではここで２人で過ごしたい。
「A？」
A「何？」
「将来の夢決まった？」
A「んー、音楽関係のお仕事してみたいかな。」
「作曲とか？」
A「そう！せーちゃんに曲作ったけど、めっちゃ楽しかったから。」
「楽しかったならよかった。Aの作ったあの曲、最高やで。」
A「ありがと！」
「いつかフルで聞いてみたい。」
A「ほな、続き作ってみるな。」
「おん。」
A「せーちゃんがデビューしたらAがグループに曲作るな！」
「ホンマに？ 楽しみにしとく。」
A「せーちゃんの声が映えるような歌がええよな。」
「俺の声？」
A「声高くて綺麗やから。」
俺がこの世界で生きるための武器がダンスの他に見つかった瞬間や。
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作者名：鶴 | 作成日時：2023年7月2日 16時
