見つけてほしかった３【Seiya. S】 (ページ13)

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誠也side ページ13

誠也side

綺麗に飾り付けられた広いリビング。

ここにおる誰もが待ちに待ったこの日やもんな。

しのパパに抱っこされながらみんなにお祝いされて嬉しそうなAは見とくだけで幸福度が上がる。

気付いたらウチのオトンとオカンも来とって、お手伝いさん含めみんなでワイワイ騒ぐ。

東雲家ってお手伝いさんたちもいい人しかおらんくて、ほとんどの人が住み込みらしい。(部屋は余っとるからな…笑)

しのママたちも絶対に「使用人」とは言わんくて「お手伝いさん」って言うんよ。

そんな優しくて素晴らしい人らやからお手伝いさんたちも、東雲家が大好きなんやろうなって改めて思う。

そんな暖かい人たちに囲まれて育ったAは周りのいろんな人の良いところを吸収しながら成長中。

みんなを微笑ましく見とったら、しのパパが言った。

東雲父「A～！誕プレやねんけど、欲しいもん教えてや～今度買いに行こ？」

せや！俺も誕プレ持ってこなあかんやん！

Aがしのパパたちと話しとる間に自分の家に取りに行く。

今年はエレキギターやねんけど、Aに似合うと思って赤いギターにした。

実は今までで一番お値段が張ってんけどな。笑

そんなこんなでギター抱えてAの家に戻った。